10月16日投票の県知事選に、森民夫前長岡市長が立候補表明したことから、急きょ長岡市長選挙が同日たたかわれます。
 市長選挙には、前副市長の磯田達伸氏(64歳)、前長岡市議で自民党長岡支部幹事長の小熊正志氏(66歳)、元市議の藤井盛光氏(38歳)の3人が立候補を表明しています。
 日本共産党中越地区委員会はこの間、党市議団、関係する団体と市長選挙への対応について協議を重ね県委員会、中央委員会の指導も受け、その結論として、磯田氏を自主的に支援することを決定しました。磯田氏には、保守系の市議、民進党、連合、社民党のみなさんも推薦し、磯田氏勝利のために力をあわせています。

 磯田氏を自主的に支援する3つの理由(大義)
  第一は、磯田氏が政党政派に属さず、「市民党」の立場をつらぬく唯一の候補であり、市民のための公平公正な市政運営ができる候補と判断しました。また、磯田氏が掲げている6大政策・公約は、十分でない点もありますが、全体として市民目線で打ち出されており一定の評価ができます。
 第二は、原発問題です。今度の市長選挙は、県知事選挙と連動し、柏崎刈羽原発の再稼働問題が重要な争点となり、原発から30キロ圏内にある長岡市の首長がこの問題で、どういう姿勢と立場をとるかは極めて重要です。
 磯田氏は公約で「市民の不安が解消されない限り、原発は再稼働すべきでないと考えます」と明記し、さらに「原発の安全性、避難計画について国が責任をもつべき」と主張しており、積極的な評価ができます。
 小熊氏も藤井氏も、再稼働に慎重な発言をされているようですが、2013年12月市議会では、「原発ゼロ長岡市民ネット」が主体となって一万筆以上の署名といっしょに提出された、柏崎刈羽原発の再稼働認めず廃炉を求めることに対する請願をお二人とも不採択に賛成し、その後も一貫して原発の再稼働を容認する立場をとってきています。
 第三は、磯田氏が知事選挙については、特定の候補者を支援する立場をとらないことを明言しているからです。これは、原発政策の違いから当然であるとともに、磯田氏自身の「市民党」の立場をつらぬくうえでも、極めて重要なことです。
 日本共産党が首長選挙で、候補者を推薦、支持するさいは、候補者と政策協定を交わすことが原則です。しかし、今回の市長選挙では総合的に判断し、磯田氏との政策協定は交わさないことにしました。したがって地区委員会は磯田氏を推薦、支持でなく、自主的に支援し、勝利のために全力をつくすことといたしました。
 地区委員会は、急きょ磯田氏の政策を押し出す宣伝ビラ=「長岡民報」(下段写真)を5万枚発行し、戸別配布、後援会員への配布などを中心に力をつくしています。磯田さんへのご支援を心からお願いいたします。
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